ホームフレグランスの効果的な楽しみ方
ただ香りを楽しむだけでなく、気分や季節に合わせて自宅にさまざまなムードを演出できるホームフレグランス。フレグランススティック、リードディフューザー、ルームスプレー、キャンドルなど、形状や種類もさまざまで、選択肢は無限に広がります。香りの強さを調節することも可能。また、洗練されたデザインはリビングのアクセントになります。そんなホームフレグランスには、正しい使い方と避けた方がいいことがあります。バスルームにおすすめのアイテムや、フレグランススティックの設置には向かない場所など、ホームフレグランスを楽しむためのヒントをまとめました。
キャンドルのお手入れ
ロマンチックなムードを演出したい時、リフレッシュしたい時、心を整えたい時、穏やかに過ごしたい時。さまざまなシーンでフレグランスキャンドルを使う時に、知っておきたいことがあります。キャンドルは正しく扱うことで、その香りを長く楽しめます。キャンドルのお手入れのための、5つのポイントをご紹介。
- キャンドルの使用は初回が肝心。初めて火をつける時は、ロウ全体の表面が、容器の端まで溶けるまで、灯し続けてください。そうすることで芯の周りがトンネルのように窪むことを防ぎ、最後まで均等に燃焼させることができます。表面全体が溶けるまでの目安は3~4時間。これを守ることでキャンドルが長持ちします。
- キャンドルは、芯を適切にカットすることも重要です。芯を短く保つことで、キャンドルを適切にお使いいただけます。毎回、火をつける前に芯をカットすることをおすすめします。燃焼に必要な芯の長さは約6mmで、芯も「ヘアカット」が必要です。芯の長さは炎の大きさを左右し、それによりキャンドルの寿命にも影響します。
- フレグランスキャンドルの状態を良好に保つため、「プール」と呼ばれるロウが溶けた部分には、切りとった芯やマッチ、破片を残さないようにします。キャンドルが冷えた状態で、湿らせた布で取りのぞきましょう。
- キャンドルを最後まで燃やしつくすのはNG。ロウが残り1cmになったら、火を消してください。ロウを使い切るまで燃焼させたいと思うかもしれませんが、炎は一定の厚さのロウを必要とします。また、ガラス製容器の過熱により、容器が破裂するおそれもあるため、ロウが1cm以下の状態では使用しないでください。
- 窓やドアを開けると、香りが分散し、香りの濃度が弱まります。香りを存分に楽しみたいなら、窓やドアは閉めてキャンドルを灯し、30分は出入りを極力控えます。
フレグランスキャンドルを正常に燃焼させるため、上記の5つのポイントを心がけましょう。また、効率的に燃焼している炎は、ちらつくことなく、涙形のまっすぐな状態です。煙が出る、炎がちらつく、あるいは大きすぎる場合は、火を消してください。これらはキャンドルが正常に燃焼しておらず、炎がコントロールされていないサインです。キャンドルが冷えるのを待って芯をカットし、上記のチェックリストを確認してから、再度火をつけてください。
おすすめの置き場所、向かない場所
フレグランススティックやリードディフューザーを隙間風の入る窓辺に置くことは、良いアイデアのように思えます。香りが空中に素早く広がると思われるかもしれませんが、実際は違います。リードディフューザーやフレグランススティックの持続期間は、さまざまな要素によって変わってきます。その1つがホームフレグランスの置き場所で、設置におすすめの場所と向かない場所があります。
まず、暖房器具や窓の近くは避けましょう。熱は香りの揮発を速めます。また、エアコンを使用する部屋も、ディフューザーが速く消耗されるため、おすすめではありません。同様に、室内に換気口がある場合も、そこから空気が流れ出ていないかチェックしましょう。乾燥した場所で、直射日光が当たらないことも重要です。これらによっても、ディフューザーが速く消耗されます。暖かくなる場所や日の当たる窓辺は避け、気密性が高く、日陰の、涼しい場所に置くことで、ディフューザーが長持ちします。
お気に入りの香りを長く楽しむために、避けた方が良い場所は上記の通りです。それでは、自宅の中でベストな置き場所はどこでしょうか。多くの場合、ディフューザーやフレグランススティックは花束と同じように考えられます。その場を通りすぎる時に香りを感じるため、必ずしも部屋全体を香りで満たさなくても良いのです。おすすめの置き場所は、オフィス、リビング、バスルーム、キッチンなど、よく人が通る場所。または、ドアの近くや廊下に置くことで、訪れたゲストを玄関先で香りが迎えます。特に夏は、扇風機の風と組みあわせて爽やかな香りを楽しめます。ディフューザーのすぐ上に向かって風を送ることで、ベッド周りやワークデスクなど、目指す場所に香りを集中させることができます。
気分と部屋に合わせた香り選び
香りに心理的な効果があることは、広く知られています。香りには気分を落ち着かせたり、高めたりする作用があります。それゆえに、どの部屋にどのディフューザーを置くかは重要です。ぐっすりと眠りたい時に、エネルギーを高めるオレンジの香りは逆効果になり得ます。
セイクリッドロータスとナツメの香りが心を穏やかに整えるリチュアル オブ ジンは、お休み前にもおすすめです。古くから中国に伝わる「静(ジン)」は、落ちつきや静けさ、穏やかさを意味します。これにインスピレーションを得たフレグランスは、香りで心を穏やかに整え、安らぎを手に入れるひと時をサポートします。ラベンダー、バレリアン、ベルガモット、カモミールの香りも、心地よい眠りに誘う効果があります。
朝が苦手な方には、目覚めさせる香りを使い、深呼吸するのがおすすめ。コーヒーのことではありません。ジャスミンの香りは、集中力を高めます。 バスルームも、朝にリフレッシュの香りが力を発揮するスペースです。香りでエネルギーを与えるローズマリーと、爽やかなユーカリを組みあわせたリチュアル オブ ハマムのアロマが、すっきりと目覚めさせてくれます。浄化のためのハマムを思わせるこの香りは、ルーティンをぬくもりある自分だけのウェルネスの時間に変えます。 続いて、多くの人にとって自宅の中心となるリビングは、さまざまな香りの選択肢があります。目指す雰囲気に、どの香りが合うかをチェックしましょう。人気が高いのは、ソフトなフローラルフレグランスのリチュアル オブ サクラ。桜の繊細な香りとライスミルクのラグジュアリーな香りが、心地よいリラックスを誘います。
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